熊野神社・平塩舞楽(寒河江市)

 養老五年(721年)紀州熊野より行基によって勧請されたと伝える当地方切っての古社である。もと熊野三所権現にならい、護摩堂・内御堂・如法堂に分かれていたが、明応年間に現在地に合祀された。長く神仏分離によって神式となった。堂内には平安後期の見事な十王像二体をはじめ、美しい吉祥天像やセンマイ洗米鉢が残る。四月三日の祭典には、珍しい平塩舞楽が奉納される。境内には数多くの末社がある。平塩舞楽もとは山寺・慈恩寺・平塩とも、林家によって舞楽が奉納されていたが、天正五年(1577年)ごろには平塩一山の人々の手に移っていた。松本坊の板額に、京都に二度ほど行って笛を習って来たとある。舞楽面の復元の時も、山寺の面を参考にした。しばらく途絶えていたが、明治十四年、舞楽再興。振鉾・散手・太平樂・安摩・二の舞・三台塩・還城楽・抜頭・蘭陵王・納蘇利の曲目十番を伝える。うち還城楽など三番が稚児舞・太平楽は四年に一度舞う。農民が伝えた貴重な県指定無形民俗文化財。

文 寒河江市・熊野ラインを進める会


 まだ雪が残る平塩熊野神社、例大祭が午前11時より始まり、手鞠(まり)花や風車をつけた冠姿の稚児3人が、それぞれの父親の肩に乗って楽殿に入る。本殿の祭事のあと、1時30分より稚児舞など10番の舞楽が奉納される。今年はうるう年、四年に一度の太平楽(武士が鎧を纏い円舞する)が舞われた。

2008年7月5日 木造伝十王坐像の修復完了
寒河江市平塩の熊野神社に祭られてきた県指定有形文化財「木造伝十王坐像」の修復が完了し帰還祭として、熊野神社神輿、寒河江神輿會柴耀會の2基で神輿渡御と舞楽が奉納されました。

木造伝十王坐像の修復

画像をクリックすると大きい画像が見れます. [初期化]
平塩舞楽 1 平塩舞楽 2 平塩舞楽 3
平塩舞楽 4 平塩舞楽 5 平塩舞楽 6
平塩舞楽 7 平塩舞楽 8 平塩舞楽 9 平塩舞楽 10 平塩舞楽 11 平塩舞楽 12

関連舞楽:慈恩寺舞楽

期日:4月3日
場所:山形県寒河江市平塩
時間:午前11時〜午後4時頃まで
駐車場:熊野神社付近の道路に寄せて止めてあったが、1.4Km先に 最上川ふるさと公園第1駐車場がある。
詳細については寒河江市観光課 0237 86−2111

Home

このページ内の画像すべて、許可無く使用する事を禁止します。

© Copyright 2004 YAMAGATA.INFO All right reserved